一般システム学:一般システム学について
出典: 一般システム学
このサイトの名称は、「一般システム学」で、英語表記では、“General Systemics”です。ドメインはそのまま“generalsystemics.com”です。この“General Systemics”という名称は、システム論の提唱者、ルートヴィヒ・フォン・ベルタランフィの名著、『一般システム理論(General System Theory)』の書名に因んだものです。
私は、個別的な議論に関しては、必ずしもベルタランフィと意見を同じくするわけではありませんが、学問分野の壁を越えてシステムの普遍的法則を求めた彼の志には共鳴し、それを受け継ごうとする者であります。とはいっても、フォン・ベルタランフィ以降のシステム論のまとめサイトを作るということではなくて、あくまでも私の独自の理論の形成を目指しています。
日本語圏では、「システム論」あるいは「システム理論」という呼称はあっても、「システム学」という呼称はありません。英語圏でも、フォン・ベルタランフィに倣って、但し、“system”は可算名詞なので、複数形にして、“Systems Theory”という呼称が一般に採用されています。
「システム学(systemics)」という名称を最初に提唱したのは、著名な科学哲学者、マリオ・ブンゲです。彼は、フォン・ベルタランフィが単数形で語った「一般システム理論」が、実際には複数の理論の集合であることから、これらの諸理論を包括する学としてシステム学という呼称を考案しました。
諸システムの構造的特徴に焦点を当て、それゆえ、諸学問領域間に立ちはだかる、大概は人為的な障壁を乗り越えることができる諸理論のこの集合をシステム学と呼ぶことにしよう。
We shall call systemics this set of theories that focus on the structural characteristics of systems and can therefore cross the largely artificial barriers between disciplines. [1]
英語に限定してのことですが、この新しい呼称には、実用的なメリットもあります。“systemics”は、一単語なので、“systems theory”とは異なって、形容詞“systemical”や副詞“systemically”を簡単に作ることができます。日本語の場合、「システム論」よりも「システム学」の方が、学問として確立された感じがします。
ブンゲの定義から、「一般システム学」の「一般」は不要と思うかもしれませんが、特殊なシステムに関する特殊な諸理論からなる「特殊システム学」が成り立つ可能性もあるので、冗語とはいえないでしょう。
- ↑ Mario Augusto Bunge (1979) Treatise on Basic Philosophy: Volume 4: Ontology II: A World of Systems, p.1